安田学園中学校高等学校

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YASUDA NEWS

一貫部2年 宿泊探究報告

7月7日(月)から11日(金)にかけて、一貫部2年の宿泊探究が、ABC組は7日~9日、DEF組は9日~11日の2泊3日で実施されました。宿泊探究は「新潟県十日町市にトキを放鳥したら成功するか、しないか」というテーマで、ここまで自分たちで色々と調べてきたことを実際に現地に出かけて調べるプログラムです。宿泊場所・調査フィールドは、「あてま高原リゾートベルナティオ」で行い、指導は「あてま 森と水辺の教室ポポラ」の方々です。

 

ホテルについて昼食を食べたら開校式でポポラの方々に挨拶。その後、初日のプログラム開始です。

初日のプログラムは「ブナ林散策」「里山に関する講話」「ビオトープ整備(踏み耕)」の3つです。クラスごとに行いました。前半組(ABC組)は非常に天気が良かったのですが、後半組(DEF組)は途中から雲行きが怪しくなり、突然の大雨に雷・・・一部できないプログラムがありました。

新潟県十日町市のブナ林は一般的にブナ林が生育する標高よりも低いところに見られる希少性もあり、十日町市が豪雪地帯であることが影響しています。実際にブナ林を歩きながらスタッフの方から解説してもらいました。講話では十日町市の情報やトキの生態などについて教えていただきました。踏み耕とは、かつて田んぼだったところに茂った草を踏み込んで倒していきます。慣れない胴長をはいての作業は大変です(^^ゞ午後いっぱい使っての作業になるので、生徒たちはみんな汗でびっしょりになっていました。

夕食後はホタル観察です。写真はありませんが、多くのホタルが観察できました。9日の観察ではヘイケボタルに加えて、ゲンジボタルやクロマドボタルも観察できました。

2日目は生物量調査です。田んぼと踏み耕を行ったビオトープの2カ所で調査しました。田んぼは畦から、ビオトープでは再び胴長をはいて泥の中に入っていきます。どちらも、フラフープをおいて、その中の生物量を調査します。調査ポイントを変えて複数回実施して、その結果から田んぼおよびビオトープ全体にどのくらい生物がいるかを算出しました。ヤゴ、ゲンゴロウ、マツモムシ、ガムシ、オオコオイムシ、ツチガエル、トノサマガエル、ドジョウ、タニシ・・・いろいろな生き物を確認できました。

調査後は水辺のホールにて、データをまとめました。

さて、宿泊行事の楽しみのひとつに「食事」があります。朝と夜はホテルでのビュッフェ。みんな、自分の好きなものをお皿にとって堪能しました。結構、盛りだくさんの食事ではないでしょうか(^_^)

最終日は、ここでの調査のまとめです。活動班ごとに、役割を決めてまとめていきます。分からないことなどは、どんどんとポポラのスタッフに質問していきます。ポポラの方も、熱心に教えてくれました。この成果は文化祭にて発表します。ぜひ、多くの方に見に来ていただけたらと思います。

2泊3日、無事に調査が終了し、普段できない経験もできて、とても有意義な2泊3日でした。閉校式では代表生徒がお礼の挨拶。ポポラの方々、ホテルの方々、ありがとうございましたm(_ _)m